歯石除去の重要性

健康な子でも一番注意しなければいけないのが歯石です。2歳で85%の子に歯石がついているというデータもあります。

口臭が気になるという場合、そのほとんどの原因が歯石によるものです。
歯石には1gの中に約2億個の細菌がいて、それが口臭の原因になっているため、当院では早めの歯石除去をお勧めしています。
歯石を放置すると歯肉炎になり、歯が抜けやすくなったり、重症化するとほっぺ周りに多量の膿が出る場合があります。
症状によっては歯を抜くなどの手術が必要となり、負担をかけてしまうため早めの歯石除去を推奨しています。

歯石には細菌がたくさんいるので、歯石が多くついた子とのスキンシップには飼い主様も注意が必要です。
ぱっと見では歯石が分からない方もいらっしゃると思うので、「口が臭う・何か変だな」と感じましたら、お早めに受診してください。

避妊・去勢手術について

当院では、6ヵ月齢前後での避妊・去勢手術を推奨しています。
女の子の場合、高齢になると乳腺腫瘍や子宮の病気のリスクが高まります。早めの避妊手術をすれば、これらの将来のリスクが減ります。
男の子の場合、若いうちに去勢手術をすることで、いわゆるかけしょん（色々な所におしっこをかける）が減る場合がございます。
ある程度年齢がいってからの去勢手術の場合、かけしょんへの効果はあまりありません。また、将来的に前立腺の病気のリスクも減らせます。

両方とも全身麻酔の手術になり、体力のある若い時に手術をすることで体への負担が減りますので早めの手術を推奨しています。
当院の方針としまして、安心・安全を心がけておりますので、術前に血液検査・レントゲン検査・エコー検査を実施いたします。
手術に関してお悩みがある場合、どんなことでもお気軽にご相談にください。